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「教育」の力を信じるから、振り返らずにやってきた

 2017.08.31 Pasona Tquila

Salesforceトレーニングコースの専任トレーナーとして、管理者向け、開発者向けコースを担当する藤岡さん。日本全国を飛び回ってトレーニングを担当する彼女は、どんな思いで仕事をしているのでしょう?

藤岡泉美さん

社会とのつながりが欲しくなって、結婚後に再就職

藤岡さんはもともと開発をやられていたんですよね?
最初からIT系のキャリアだったんですか?

私、もともと秘書だったんです(笑)。秘書検定を持っていたので、その流れで。サービス業でフロントを担当していたり、役員秘書もやりました。で、結婚して会社を辞めたんです。

1年くらい専業主婦をやったんですが、最初は家事って未知の世界だったので、面白くって。
ただ、ある程度できるようになってくると飽きてしまって。社会とのつながりが欲しくなって、また働くことにしたんです。

どんな仕事で働きたいとか、当時は何にも考えていなかったんです。そのとき、たまたまIT系の会社の求人を見つけたんです。もともと学生時代に情報処理とかプログラミングなどの経験があったのでそれを生かして、開発やブリッジSEなんかをやり始めました。

開発系の人って、技術的なことはできるけど教えることが下手だったりするので、ユーザートレーニングなどを行う際には、私に出番が回ってくるようになりました。転職をしながら、そのような仕事を10年続けていたんですけど、だんだん開発の現場での限界を感じてくるようになったんですよね。

当時、SEの「35歳定年説」というのがあったのもあるんですが、プログラミングはやはり若い人にはかなわないと思うようになってきて…。当時のプロジェクトは基幹系システムの導入だったので、プロジェクトの規模も大きくて、数年同じプロジェクトには入っていることもザラで。終わってしまうと、なんか燃え尽きたようになってしまったんです。

依頼があったら断らない、穴を開けない、がスタンス

これが、トレーナーに移行するきっかけですか?
すんなり気持ちは整理できたのでしょうか?

所属していた系列のトレーニング会社から開発コースのトレーナーとして、お声がかかったんです。開発で得た知識は活かせると考えて、キャリアが変わることにはまったく抵抗はありませんでした。

C♯とかVisual Basicなどのようなマイクロソフトの.net系コースをほぼ毎日担当していて、空いている日もコース開発やコースのローカライズなどを行う日々でした。そのうちセールスフォースからもコースの登壇を頼まれるようになってきて、Salesforceコースの専任でやりたいなあと思うようになってきたんです。トレーナーは、いろいろなコースを兼任でやるのが普通なので、それができる会社を探していて…。

ホームページでパソナテキーラ(現・サークレイス)を見つけたんです。Salesforceの導入、派遣と書いてある中に、小さく「教育」と書いてあるのを見つけて、会社に電話してみたんです。

「私、講師資格持っているんですが、いりませんか」って。求人が出ていたわけでもなかったので、当時の人事担当慌てていましたね(笑)。

いきなり電話で直接売り込みですか(笑)。
自分のポジションを交渉して獲得されたのはすごいですね。

でも粘り強くここまでやってきました。講師資格は取り直さないといけなかったし、トレーニングパートナー企業の「枠」も決められていたので、新規参入組であるパソナテキーラ(現・サークレイス)が信頼を獲得するのには時間がかかりました。
ただ、依頼があったら「絶対に断らない」「穴を開けない」というスタンスで徐々に関係ができてきたかな、と思っています。

今は、管理、開発系のコースを中心に9コースを担当していて、自社のトレーニングルームと外部からの依頼のトレーニングを半々くらいで担当しています。今トレーニングチームにはもう1名トレーナーが所属していて、英語力を活かして、新しいコースやMarketing Cloud関連を担当してもらっています。

可能性を感じるから、ずっと教育に関わっていきたい

藤岡さん、日本中を行脚されていますよね。
私生活がちょっと心配になってしまうのですが…。

今は、月の半分が出張という生活を送っています。主要都市に加えて、依頼があれば、それ以外の地方に行くこともあります。コースがある日は基本的に前日入りですし、月に半分は家にいない生活ですが、家庭は問題なくやってますよ。ダンナとは業界も仕事もぜんぜん違うので、家で仕事の話はほとんどしないです。たまにちょっとした愚痴を言うこともありますけど、あまり仕事の話題を持ち込まないことがうまくいっている秘訣なのかもしれません。

今、新たに開発コースを増やしたいので新規で募集をかけているのですが、トレーニングを実施することを楽しめる人がいいような気がしますね。

ネルソン・マンデラ首相の言葉でこういうのがあるんです。
Education is the most powerful weapon which you can use to change the world.”
教育とは、世界を変えるために用いることができる、最も強力な武器である。

それに影響を受けて、教育の「力」というものを信じています。
トレーナーという形ではなくなっても、教育にちょっとでも関わり続けられたらと思っています。

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