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【エンジニア】社員主導の勉強会「PM Dojo」。主催者3名が語る、学びの場の在り方

 2020.04.03 FujitaH

社員主導の勉強会「PM Dojo」。主催者3名が語る、学びの場の在り方

多くのプロジェクトで重要な役割を担う「プロジェクトマネージャー(以下、PM)」。品質、納期を管理して円滑にプロジェクトを運営していくポジションです。

サークレイスでは2019年11月から、このPMについて学ぶ勉強会「PM Dojo(PM道場)」を社員が企画し2週間おきに開催しています。

今回の記事では、「PM Dojo」について主催者3名が、仕事をしながら勉強会を開催する想いや今後の学びの場のビジョンについて語ります。

社員主導の勉強会「PM Dojo」。主催者3名が語る、学びの場の在り方1


植田  Ueda(右)
2019年9月入社 カスタマーサクセス事業部 Customer Success Leading
Web広告代理店でコンサル営業、SIerでITコンサルタント、ビジネスアナリスト、SE、新卒研修の専任講師などさまざまな職務に従事。サークレイスに入社後は、PMとビジネスアーキテクトの2方面からクライアントのプロジェクトに関わる。

西山  Nishiyama(中央)
2017年10月入社 
カスタマーサクセス事業部 Customer Success Leading
サークレイスではプロジェクトの設計やクライアントの持つデータを分析し、「見える化」することをメインに業務に携わる。最近、ビジネスアーキテクトとしてより上流工程のシステム構想策定にも関わり始めた。

神戸   Kanbe (左)
2018年3月入社 
カスタマーサクセス事業部 Customer Success  Leading
サークレイス入社前は、ポイント事業の導入コンサルや旅行サービスの企画セールスなどの業務を担当。並行してプログラミングの勉強を進め、ディベロッパーとしてサークレイスへ入社。

PM」を学びたい3人が集結、「PM Dojo 」の誕生へ

プロジェクトマネージャーについて学ぶ勉強会「PM Dojo」が生まれるきっかけは何だったのでしょうか?

植田:最初、神戸さんと西山さんと私の3人で「応用情報技術者試験」を受けたいと話していたんですよね。その時、私たちの上司だった市場さんに「それなら、応用情報技術のPMのスキルをみんなで身につけたらいいんじゃないか」と提案されました。それで「じゃあ、自分たち主体で勉強会をやってみよう」と。

「PM」を学びたい3人が集結、「PM Dojo 」の誕生へ

その頃、皆さんはPMの経験はあったのでしょうか?

神戸:それが全くなく(笑) 私はディベロッパーとしてサークレイスへ入社しましたが、「クライアントとコミュニケーションを取れる職種の方が合っているのかな」と次第に思うようになり、プロジェクトをお客様と一緒に成功に導くPMを 目指したいと思うようになりました。様々なプロジェクトを経験し、いつか自身でプロダクトを作りたいという気持ちもあります。

西山:私も未経験だったので、企画シートを作って、それを見ながら「PM Dojo」を開催する目的について3人で話し合いました。その中で明確にした第一の目的は「自分が学ぶこと」。

まずは、自分。

西山:はい。PMについて学ぶためには自分たちが能動的に体系的な勉強をすること、そして市場さんを含めたPMを経験したことのある人と目的を共有することが必須だと考えました。

そして、自らの言葉で学んだ知識を発信できる、周囲と情報共有が可能となるなど、いくつものメリットがあると判断して私たち社員主導の勉強会スタイルを取ることになったんです。

自分たちが「インプット」したことを「アウトプット」することで定着させる

「PM Dojo」はどのような形で行われているのでしょうか?

神戸:まず私たちが学んできた知識を「プレゼン」の形で参加者に発信し、その後に、参加者ごとにチームを組んでその日のテーマについてディスカッションをするのが基本の流れです。講義は隔週で、3人で順番に担当します。

「PM Dojo」はどのような形で行われているのでしょうか?

植田:カリキュラムを考えるのも自分たちで、講義の前にその日のテーマに関する知識を「インプット」してくるのは大前提。身につけてきた知識を参加者に「アウトプット」することで、自分たちの頭にも定着させます。講義の前は、上司(私たちは「メンター」と呼んでいます)にもフォローしてもらっており「本ではこう書いてあるけど、実際はこういう意味だよ」とアドバイスをもらうこともあります。

西山:カリキュラムは、自分たちで勉強して知識として身につけば良いテーマはあえて避けていますね。それよりもディスカッションをして知識を得られる、体験しないとわからないなど講義に参加することがメリットになる内容を重点的に選んでいます。

「PM Dojo」はどのような形で行われているのでしょうか?1

参加者もサークレイスの社員ですよね。どんな職種の方がいるのでしょうか?

植田:「PM Dojo」の参加者は、男性もいるし女性もいますし、営業もエンジニアもいます。本当にバラバラ何ですが、共通しているのはみんな勉強熱心だということ。

皆さんも勉強熱心だと思いますが、参加者の方も成長意欲が高い方が多いと。

植田:はい。それは私がサークレイスに転職して感じたことの1つでもあります。時間があれば、常に新しい知識をインプットしたり 、ナレッジやノウハウが社内チャットでも共有されていたりして、そのカルチャーはすごいなと思いました。私も含め、自己成長を望んで転職してきた人が多い会社だと思います。

「PM Dojo」を通して、わからなかったことが理解できるようになった

PM Dojo」を主催してみて良かったことは何でしょうか?

西山:「PM Dojo」を通じて、 ただ言葉を勉強しているだけではないので、言葉の概念をより深く考えることができたのが良かったですね。PMについて多くの知識をインプットし、レビューやディスカッションを重ねたことで、定義や概念をより深く知ることができました。マネージャーとの共通言語も増えて、言葉が少なくても相手が何を伝えたいのかがわかるようになりました。成長したなと思います。

「PM Dojo」を通して、わからなかったことが理解できるようになった

植田:せっかく購入したものの内容をいまいち理解できなかったPM関連の本があるんです。しかし、「PM Dojo」を通して理解できるようになりました。知識が定着したと実感しましたね。より「がんばろう」と思いました。

神戸:本といえば、「PM Dojo」で講義を行う前に、上司とミーティングをしますよね。その時、同じ本を読んでいても上司は私と捉え方が異なっていて、その場で私のミスリードを指摘していただけるので、とても勉強になります。

3人とも教えることで、学びが深くなっているんですね。

西山:あと、主催が「3名」というのも良かったです。人数が多いと意識やモチベーションに差が出てしまうこともありますよね。「PM Dojo」は3人が役割分担することで特にトラブルもなく、計画的に進められているのがうれしいです。

「PM Dojo」を通して、わからなかったことが理解できるようになった2

植田:3人とも部署は一緒でもプロジェクトは違うし、もともと絡みは少なかったですよね。この「PM Dojo」を介して仲良くなって、深くコミュニケーションを取る機会が増えました。当時、入社したばかりだった私にとっては会社に馴染む大きなきっかけにもなりました。

話を聞いていて、3人がいいコンビネーションを発揮している雰囲気が伝わってきます。

神戸:植田さんと西山さん 細かい部分まで計画を持って進めてくれているから助かっています。私はどちらかというと大雑把な人間なので……(笑)。私は2人よりも少し年上ですが、年齢差も感じません。フラットな関係を築けていると思います。

ディスカッションをすることで、参加者も学びに参加できる

本業をやりながら、勉強会を主催するのは大変なこともあったかと思いますが、その点はいかがでしたか?

植田:最初に「PM Dojo」の企画を始めた時は、正直に言うと「大変そうだな」という思いもありました(笑)。

西山:まず、自分たちが知らないことをインプットして、それを資料でどう伝えるかを業務の合間に考えなくてはいけなかったので、時間も手間もかかるんですよね。

神戸:しかも、もともと自分たちが知識を定着させるために発信するための場ということではじまった「PM Dojo」ですが、だんだんと資料にも凝りだしてしまって。準備と業務との両立はやはり大変なことも多くありました。

植田:でも、自己成長のためにサークレイスを選んだのもあるので、成長できる場を作れそうな点で「やってやるぞ!」という気持ちも強くありました。インプットだけだとわかった気になってしまって、いざとなった時に「何だったけ?」みたいなことなりがちですよね。しかし、あらかじめ誰かに教えるつもりでインプットしていれば、資料の書き方も全然違ってきます。意識を持つだけで十分、勉強になります。

西山:社会人になると、体系的に物事を学ぶ機会はなかなかないですよね。そういう意味では、「PM Dojo」のような勉強の場はすごく珍しいと思います。今後、この経験を活かせる場面がたくさんあるんだろうなと思いながら勉強しているので、大変なところも合わせてやりがいになっています。

ディスカッションをすることで、参加者も学びに参加できる1

大変なことも乗り越えて、より良い場にしていったのですね。参加者の反応はいかがでしたか?

植田:毎回、講義後に参加者へアンケートを取っていて、3人で振り返りをしています。そこでは、正直にダメ出しをもらうこともあります。例えば、私たちのプレゼンが長すぎて、ディスカッションの時間が取れていないとかですね。私たちだけでなく、参加者もアウトプットをして知識を定着させなければいけなかったので、それはひとつの気づきでした。

西山:参加者もディスカッションが一番楽しいみたいですね。講義の場はただの「お勉強会」ではなく、他のチームの意見を聞ける貴重な機会となっているようです。

自分だけではなく、参加者とともに成長できる場所に

サークレイスに入社して、皆さん自身はどんな変化がありましたか?

植田:私はサークレイスに入って、「How」よりも「Why」を考える機会が多くなりました。「なぜこうなるんだろう?」と考えることって、つい忘れがちですよね。しかし、サークレイスでは「Why」の考え方を全員が持っています。浮かんだ疑問に対して、皆が本気で議論している環境はなかなかないと思います。今後も「PM Dojo」含めて「Why」を意識することを忘れず、目的に向かって行動していきたいですね。

西山:サークレイスは、ただ「やりたいことがやれる環境」ではないんですよね。「PM Dojo」に限らず、「やりたい」と言ったことに対して「なぜやるのか」「どうやるのか」「どれだけの価値があるのか」を常に考えさせられます。目的を達成するための解決策を考える力が鍛えられる環境だからこそ、自分の成長に繋がるのだと思います。

神戸:私の中では、当初「PM Dojo」は自分が成長するためにアウトプットする場でした。しかし、西山さんが「PM Dojo」のロゴを作ってくれたり、外向きに発信したりして盛り上げてくれました。結果、 参加者に向けてどのように伝えるかという視点でも考えるようになり、プレゼンの練習という面でもよい機会となっています。こんな機会があるのもサークレイスだからこそだと思います。

皆さんみたいな方と一緒に仕事をしたり学んだりするのも、これから入社する方にとってはいい機会になりそうですね。本日はありがとうございました!

自分だけではなく、参加者とともに成長できる場所に

 

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