menu
%}

本当の意味での Salesforce定着化

 2018.06.22 support_service_team

はじめまして、SalesforceアドミニストレーターのNIと申します。
今回は「Salesforceを本当の意味で業務に活かせていますか?」という視点でお話しをしてみたいと思います。

このブログをお読みいただいているみなさまの中には、自社ですでにSalesforceを導入済みの方、またこれから導入しようと検討中の方などいろいろなお立場の方がいらしゃるかと思います。どういったお立場の方でも「うちの会社だったらどうだろう?」と想像しながらお読みいただけますと幸いです。

Salesforceは導入後の“定着化”が重要

私どもサークレイスのように、Salesforceに関わる事業を行っている人間のあいだでは、よく「Salesforceは導入後の定着化が重要」ということを言います。
ここでいう「定着化」とは、「Salesforceを本当の意味で業務に活かせる状態にする」ことです。

Salesforceはライセンスを契約し、自社に合わせたカスタマイズをし、ユーザーアカウントを配付して「はい、使ってください」では、定着しません。

理由は、エンドユーザの方が「これまで使ってきたシステムがあるのに、なぜまた新しいシステムを覚えないといけないのか?」「正直、それは面倒」という感覚を持たれるからです。

この「新しいシステム、面倒くさい・・・」という感情を払しょくして、Salesforceを本当の意味で業務に活かしていただくためには、「Salesforceならではの便利な点」を体感していただくことがとても重要です。Salesforce的 “アハ体験"(ドイツ語: Aha-Erlebnis)とでもいいましょうか。

例えば、毎日の営業活動をSalesforceに入力していくと、そのデータをレポートで一覧表示し、ダッシュボードでは多種多様のグラフで視覚的に表すことができます。
このレポートやダッシュボードが、Salesforceのエンドユーザーの方ににとって「有用・有効・これを見れば業務の進捗がすぐわかる」といったものであればあるほど、”Salesforce的 アハ体験”は利用者にとって強烈であり、Salesforceを使ってみようと思っていただけるようになります。

まずはSalesforceの便利さを"アハ体験"

私はアドミニストレーターとして、Salesforce導入から少し時間は経っているのに、うまく「定着化」していないお客様の後方支援を担当していました。
具体的には、Salesforce導入・推進ご担当者やシステム管理者の方と一緒になって前述の「Salesforceならではの便利」な点を、”アハ体験”していただくサポートをしました。

1.各営業部の会議に同席

-配布資料、部員の発言内容、部長が重要視しているポイントを営業部ごとに情報収集

2.レポート・ダッシュボードのたたき台を作成

-会議資料として配布されていた、前月の売上実績、今月の売上予想を掲載した紙、これらをSalesforceのレポートで作成
-営業部によって扱っている商品や顧客が異なるため、部ごとにダッシュボードを準備

3.たたき台レポート・ダッシュボードの使用方法説明会を実施

-営業部ごとに1回30分程度
-営業担当者が帰社する夕方の時間帯をねらって実施
-たたき台レポート・ダッシュボードの表示の仕方、「どんな数字が見られるか」を簡単に案内
-参加している営業担当者に「もっと見やすい形があるか?」を聞き、その場またはChatterでのフィードバックを依頼

4.フィードバックをレポート・ダッシュボードに反映

-説明会に参加したメンバーからのフィードバックが上がったら、それをたたき台レポート・ダッシュボードに反映
-1回だけでなく、要望があったつど繰り返し実施

営業部門向けのサンプルダッシュボード
営業部門向けのサンプルダッシュボードの一部(引用元 AppExchangeにて無償で提供されている”今日から使えるサクセスダッシュボード”)

 

これを実際に行ったところ、

「営業部員が面白がって見る
 ⇒改善に向けた意見を言ってくれる
 ⇒推進者側で改善案を実装する
 ⇒見やすくなったか営業部員が見る」

という大変良い循環が始まりました。
あわせて、Salesforce活用の機運が高まっていきました。

Salesforce推進者の方は「やっと本当の意味でウチの会社のSalesforceが動き出した」とおっしゃっていましたし、後方支援をしていた私自身も達成感を感じることができました。

こうしてブラッシュアップされたレポートやダッシュボードは、お客様の業務に不可欠なツールの一つとなり、「Salesforceを本当の意味で業務に活かしている状態」になることでしょう。

最後に

実際にここまでの活動をSalesforce導入ご担当者様やシステム管理者の方がお一人で実施されるのは、大変難しいかと思います。
弊社サークレイスでは、Salesforce認定アドミニストレータ資格取得者が、様々なご支援をさせていただきます。
もしご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ弊社までお問い合わせください。

Salesforce内製化LP画像