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Herokuを活用して解決したお客様の課題
2017.05.17
Salesforce
こんにちは。デベロッパーのHです。
今回は、前回までのHerokuって何?特徴をわかりやすく解説、Herokuって何?特徴をわかりやすく解説【第2弾】でご紹介した特徴が、どのようにお客様の課題の解決に繋がるのかを説明します。
先日、人材派遣会社様向けにオンラインサポートサービスシステムをHerokuで構築しました。こちらの案件をもとに解説していきます。
お客様の現状
課題
このお客様は専門技術者の人材派遣業を行なっており、より安価な金額でより細かなサポートを取引先に提供するオンラインサポートサービスを新しく始めることを検討していました。そのため、取引先と円滑にコミュニケーションを取るためのオンラインサポートシステムを必要としていました。
システムに対してのご要望
お客様は新しいシステムに以下のご要望をお持ちでした。
見た目も使い勝手も良い
お客様のサービスのコンセプトである “細やかな心配り” がこのオンラインサービスでも損なわれないように、画面の見た目や操作の使い勝手をとても気にされていました。
いつものSalesforceを活用したい
お客様はすでにSalesforceを使っているため、いつものSalesforceの画面から問い合わせ対応を行いたいとご要望を頂きました。Salesforceに問い合わせ履歴が保存されれば、社内への共有や集計作業も自社のメンバーだけで行えるのでメリットがあります。
まずはいち早くリリースして、その後柔軟に修正していきたい
新しいサービスなので仮説検証をしながらサービス内容やシステムを変更していきたいというご要望を頂きました。その前提でまずはシンプルな形でリリースしたいと望まれていました。
Herokuの特徴を生かして、まずは最低限な機能でリリース
Herokuだからすぐにリリースできた
「取引先とサポートスタッフがWebの画面を利用して連絡を取り合う」というシンプルな機能だけで、まずはリリースすることを最優先に、開始からわずか1ヶ月でリリースすることができました。
スタンダードな構成をHerokuですぐに構築
このシンプルな要件であれば、一般的なHerokuのWebアプリケーションの構成で構築することが出来ます。以前にご紹介したherokuコマンドだけで基本的な構成を組み立てられ、とても迅速に構築することが出来ました。
Salesforceとの連携はHeroku Connectにお任せ
お客様の要件はシンプルでも色々なケースを考えると意外と頭を悩ます “データ連携”。この開発ではSalesforceとの連携はHeroku Connectに任せてしまい、開発者をアプリケーションの構築に専念させスケジュールを短縮させることが出来ました。
凝った画面の開発もHerokuだから素早く出来た
画面の開発においても、HerokuとSalesforceとでは違いがあります。
- Herokuの場合、豊富なオープンソースのメリットを活用できる。
- Herokuの場合、開発環境の構成や自動化も自由に出来る。
今回の凝った画面の開発にこのような特徴を活かし、開発スケジュールの短縮することが出来ました。
「画面の開発に、HerokuとSalesforceのプラットフォームの違いは関係無いんじゃないの?」と思われるかもしれません。HerokuとSalesforeのどちらが一方的に優れているという訳ではなく、Salesforceの方が向いている案件の場合もあります。こちらに関しては、次回の記事で詳しくご紹介したいと思います。
リリース後、柔軟にシステム内容を変更
アドオンとスケールアウトで柔軟にシステムを拡大できた
豊富なアドオンとスケールアウトを活用して、お客様のサービスの変化にシステム側も柔軟に対応することができました。サービス立ち上げ直後と3ヶ月後、実際どのような対応が行われていたかをを以下でご紹介します。
サービス立ち上げ直後
まずは問い合わせを保存して通知メールを送信する機能のみのシンプルな構成でリリースをしました。運用に必要なものも含めて一般的なものだけで構成しています。
3ヶ月後
サービスの状況をお客様と一緒に確認を行い、以下の変更をすることに致しました。
No 変更内容 1 サービス規模の拡大に合わせて、WebアプリケーションのDynoの数を1つ増やす。 2 取引先が問い合わせてから画面が復帰するまでの時間を短縮する為に、WorkerプロセスとHeroku Redisというアドオンを追加する。 3 新しくプロフィール画像登録機能と動画配信機能を追加する為にCloudinaryアドオンを追加する。 Herokuの特徴を活用して、無理なく規模の拡大と新規機能を追加することができ、お客様のご要望を満たすことが出来ました。
まとめ
今回は、これまでに説明いたしました特徴を使って、実際にお客様の課題をどう解決していくのかをご紹介いたしました。
次回は、画面の開発という視点で、HerokuとSalesforceのそれぞれのケースを比較したいと思います。お楽しみに!
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