導入事例

グローバル化に本腰を入れるクックパッドが、
Cloud Integrationに本気で取り組む理由

日本最大の料理レシピサービス「クックパッド」を運営する、クックパッド株式会社。同社は2016年からおよそ1年半をかけて、海外展開を視野に入れた大規模な社内システムの刷新を実施。クラウドデータ統合ソリューション「Informatica Cloud」を利用し、部門ごとにバラバラで管理されていたデータやシステムの統合を進めました。

クックパッド株式会社

国内最大手の料理レシピ投稿・検索サービス『クックパッド』の企画・運営のほか、関連事業を手がける。国内の投稿レシピ数は290万品を超え(2018年8月現在)、月間のべ5,500万人以上。さらに23言語68カ国においてもレシピサービスを展開。料理を通じて人々の暮らしをもっと豊かにしていくことを目指して、世界の70億人が「毎日の料理を楽しみにする」サービスを展開している。

システム統合にあたり、パソナテキーラは連携ツールの選定サポートやシステムの開発、実証実験の実施などの支援を行いました。今回はプロジェクトを主導したクックパッドの中野仁 氏と宮越信吾 氏に、サービス導入の背景やこれからのグローバル企業に求められる社内システム設計のあり方についてお話を伺いました。

グローバル企業にふさわしいシステム構成とは?

「箱にゃん現象」のシステムをどう統合するか?

クックパッドは国内では有名な料理レシピサービスですが、実は海外事業も積極的に進めています。2016年に経営戦略が大きく変更し、海外でももっとサービスを利用してもらえるよう経営資源を集中させるとともに、レシピサービスという“本業”にいま一度回帰する、という方針を固めました。

それに伴い、海外のレシピサービスの買収や国内事業の統廃合も行われたことで、社内の情報システムも大きく見直しを行う必要があると考えました。

当時のクックパッドのシステム構成は、ひと言で言えば“分散”と“分断”。各事業部ごとにお財布を持っていて、それぞれの部門で自分たちの使いやすいクラウドソリューションを導入してしまうため、ワークフロー系やタスク管理系のシステムが乱立しているような状況でした。これを私たちは「箱にゃん現象」(笑)と呼んでいるのですが、猫が自分のお気に入りの箱に納まって「この箱、最高!」と言っているような、そんな感じでした。

そうした状況において、一番の問題はシステムが連携されていなかったことです。
異動や組織変更のたびに、それぞれの部門がそれぞれのシステムをダブルメンテナンスをかけていて、大変手間のかかる作業をマンパワーでなんとか乗り切っていたのですが、同時にデータ品質が担保できないという課題に直面していました。

さらに、これから海外事業に力を入れていこうとしているのに、日本と海外ではまったく違うシステムを使っており、それをどう一元化するのか。日本と海外でマスタ情報もバラバラで、本当の社員数すら分からないといった有様でした。

社内システムの構成をグローバルベースに再構築する

社内システムを再考するにあたり、まず外資系企業の社内システムはどうなってるのか知る必要があると考え、いろいろな企業にヒアリングをしました。その結果、日本のシステムに対する考え方と全然違うということに気づき、システム構成をグローバルでの標準に合わせて再構築する必要性を強く感じました。

外資系企業では、最初からグローバル展開することを想定してシステムを構築しているのが大きな特徴です。デファクトスタンダードのツールを組み合わせてなるべく作り込まないことで、M&Aなどビジネスの大きな変化にスピーディに対応しやすいようにしています。だから私たちも同様の戦略で、継続的に社内システムを改善していけるIT部門を目指すことにしました。

人事・会計に関しては人事クラウドサービスの代名詞的存在のERPであるWorkdayを、そしてSalesforceやServiceNowなども導入しました。しかし、ただ入れてもツール間で連携できなければ意味がないので、データ連携に使えるクラウドサービスとして、日本でも実績のあるInformatica社のツールを使おうと決めました。Informatica Cloudは日本でまだほとんど導入事例がなかったのですけど、網羅性という観点で考えると、他に選択肢がなくて…。パソナテキーラを紹介してもらって、プロジェクトに入ってもらうことに決めました。

中野 仁 氏

中野 仁 氏

クックパッド株式会社
インフラストラクチャー部/人事部/財務部
エンジニア(システム企画)

プロジェクトを進めるうえでまさにパートナーのようなマインドで参加してくれたと思っています。

「一緒にやれる」パートナーの条件とは?

宮越 信吾 氏

宮越 信吾 氏

クックパッド株式会社
コーポレートエンジニアリング部
アプリケーショングループ

主体的にコミットしてくれるパートナーだったから、一緒にやる意味がある

たぶん、「Informatica Cloudだけでデータ連携を全部やります」という企業は日本ではクックパッドが最初でした。だから、結構コネクターにバグもあって…。

パソナテキーラ 側のメンバーは、データ連携のいろいろな事態を経験してきた強いおじさん(笑)だったので、何かあっても「このパターンか」と判断してくれたので、非常に助かりましたね。なにより細かいことを言わなくても済みましたし、対応も速かったです。

要望なども、パソナテキーラ側からきちんと対応してもらえるようにInfomaticaにねじ込んでくれましたし、プロジェクトを進めるうえでまさにパートナーのようなマインドで参加してくれたと思っています。

このように主体的に参加してくれるパートナーさんでなければもっと大変だったと思いますし、プロジェクトが大炎上していたのではないかと。おそらく、パソナテキーラは、Informatica Cloudに関する日本トップレベルのノウハウを有しているパートナーさんだと思います。

今回クックパッドが行ったような社内システムやデータの統合は、グローバル展開を目指している企業なら必ずやらないといけない時期が来ます。やらないで来てしまっている会社も多いかもしれませんが、事業が拡大して人数が増えてきてからシステム投資をするのでは遅いと思うんです。

クラウド連携を行なったことで、手作業でのデータ連携もだいぶ少なくなり、データの精度も上がってきました。今後はアプリケーションの疎結合化や、組織マスタなどで複数のアプリケーションを活用するなど、データ活用における施策を進めていきたいと思っています。

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